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キングスコールがクラシックの大舞台で奮闘!《会報2025-12号・特別号》
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4月20日 中山競馬 第11レース 皐月賞(GⅠ・芝2000m)に出走したキングスコールを振り返るべく、会報特別号をお届けいたします。
苦しい展開になりながらも地力を見せ追い上げる

骨折休養明けのスプリングステークス(GⅡ・芝1800m)で、出遅れや落鉄がありながら3着に食い込んだキングスコール(牡3・栗東・矢作芳人厩舎)。キャリア2戦で皐月賞の優先出走権をつかみ、勇躍クラシックの舞台に立つことになりました。牡馬3冠初戦にはそうそうたるメンバーがそろいましたが、無敗の最優秀2歳牡馬クロワデュノールが単勝1.5倍の圧倒的1番人気。きさらぎ賞の覇者サトノシャイニング、朝日杯フューチュリティステークス2着のミュージアムマイルがこれに続きました。
重賞勝ちがなく、実績で見劣るキングスコールの評価は単勝40.1倍の9番人気にとどまりましたが、新馬戦をレコード勝ちした脚力と底を見せていない走りには未知の魅力が満載。直前の追い切りは栗東の坂路で4ハロン(約800m)53.5秒、ラスト12.4秒のタイムをマークして併せ馬で追走先着を果たし、緩やかながらも状態面も上昇カーブを描いていました。レース3日前に発表された枠順は2枠3番。新馬戦からコンビを組む藤岡佑介騎手を背に、前走からマイナス2kgの494kgでゲートインしました。
GⅠのファンファーレが鳴り響き、大歓声の中ゲートが開きました。内枠のキングスコールは好スタートを決めて流れに乗りたいところでしたが、立ち上がるように出たため横一列の各馬から遅れてしまいます。先頭に立ったピコチャンブラックの1000m通過は59.3秒。高速馬場のGⅠではスローとも言えるペースで、まくり戦法を得意とするファウストラーゼンがここぞとばかりに向こう正面から押し上げていきました。連れてアロヒアリイも上がっていき、1番人気のクロワデュノールもジワッと進出。レースは一気にペースアップして勝負所を迎えました。
後方待機に作戦を切り替えたキングスコールは、馬場のいいインコースで距離のロスを抑えて脚をため、直線勝負に懸けました。最後方で4コーナーをカーブして鞍上のゴーサインを受けると、徐々に外に持ち出されながら進出を開始。先頭に立ったクロワデュノールをミュージアムマイルがとらえて歓喜のゴールを迎える中、馬群の中を伸びてきたキングスコールは上がりタイム2位の33.9秒の脚を使い、7着まで押し上げました。
レース後、藤岡騎手は「スタートが全てでした。背中を丸めるような感じがあってあれ以上はプレッシャーをかけられず、ゲートが開いた時に上に飛んでしまい前に出られませんでした。競馬の形が入着狙いになってしまい、何とか5着と思いながら乗りましたが届きませんでした。3コーナーではないかなという手応えの中、最後は脚を見せて詰めてきたのでやっぱりすごい馬です。こんな馬に乗せていただいているのに、いい結果を出せず申し訳ありませんでした」と悔しさをにじませました。矢作調教師は「あのスタートではチャンスはなかったですが、それでも最後は来ていますし、引き揚げてきたら全く走っていなくてケロッとしていました。スタートで上に飛んでいる状況ではどう仕向けても出せませんし、気持ちを乗せられなかったことに責任を感じています」と唇を噛み締めました。
大きな期待と夢を背負って臨んだ大舞台で結果を出すことはできませんでしたが、苦しい流れの中で見せた末脚には光るものがありました。矢作調教師は「今日の走りではダービーを諦められないですし、事実として状態が上がり切らなかった中で脚は使えていました。レース後の状態が問題なければ京都新聞杯を使わせていただきたいです。そこで状態が上がってくればダービーも考えたいですし、それくらいの馬だと思います。非常に悔しい結果でしたが、この馬が良くなるのはもっと先です。今日はこの先の手応えをつかめた一戦でした」と続けました。日本ダービーを目指す可能性を残しつつ、キングスコールの戦いは続きます。引き続き温かいご声援をいただけますと幸いです。
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