スズカモナミ2024

シニスターミニスター産駒がクラブ初登場 ダート界の雄の破壊力から目が離せない

■ピックアップコメント
テーオーケインズにドライスタウト、キングズソード、ミックファイア。ダートのトップホースを次々と誕生させてきたシニスターミニスターが新たな砂のスター候補を送り込んできました。

母が全3勝をダートで挙げている本馬の活躍の舞台は砂上に絞られそうですが、ダート3冠が整備され、ダートの本場アメリカでも日本馬が勝ち負けを演じる今、活躍の幅を制限するものはありません。

全体的に角ばった武骨なシルエットは父の産駒に共通するもので、緩やかな背中のラインと胴構えながら、やや華奢に映るアンバランスさに成長の余地が十分に残っています。ダート馬らしく、鍛錬を重ねるごとにたくましさを増していくはずです。

目指すは2027年の東京ダービーか、ケンタッキーダービーか。ダート馬だからこそ見られる大きな夢がこの馬にはあります。

■配合診断
ダート種牡馬としての地位を確立した父は地方のダートで圧倒的な強さを誇り、2023、24年の地方リーディングサイアーに輝きました。

代表産駒の1頭であるドライスタウトは母の母の父がフジキセキ。本馬は母の父キンシャサノキセキの父がフジキセキで同じ血量を体内に蓄えており、Mr.Prospectorのクロスを持つ点も共通しています。全日本2歳優駿を制するなどダート1600m前後で活躍した先輩の姿が未来図となりそうです。

父の父Old Triesteの母Lovlier Lindaは米GⅠ・サンタマルガリータH(ダート9ハロン)の勝ち馬で、スズカモナミの母の母Linda Viとは全きょうだいの関係。希少なVigors×Crozierの配合の牝馬クロスは全体に活力を与えるとともに、強烈なスパイスとなって全体を引き締めています。頑強に走り続けるダートホースに育ってくれそうです。

(最終更新日：2025年6月12日)